メメント・オレの生存記録

メメント・オレの生存記録

オレが生きた証を残したい。

ARTOFMIKU行ってきた!!話題のアートに触れてみませんか?

どうも、めめです。

今日は渋谷パルコで開催されている『ARTOFMIKU』を見に行ってきたので感想を綴っていきますねー

 

miku-art.com

 

イベント会場までの道中

私が渋谷に行ったのは日は2/18の日曜日。

ふとX(旧Twitter)のTL眺めてたら、フォロワーから行ってきたっというのを見かけたので、これは行かねばと思いました。オタクの行動力なめんなよ。

 

その日はちょうど池袋で用事があったので、すぐさま、その帰りにスーツの上にコート羽織って向かいました。

 

チケットも移動中の山手線にて入手しました。

外回りと内回り間違えて慌ててましたね。。。

 

ちなみにミクナビのチェックインには含まれないので、そこはかなり残念です。。

とにかくすごいのがやっぱり人混み!!!

ここはスペイン坂です。目の前に見える白い建物がPARCO。

キレイな晴天で良かった。

 

 

街頭のサイネージにはイベントPOPが!!!

そして、パルコの5FにあるPARCO MUSEUM TOKYOに向かう。

 

展示見ていくよー

会場内の壁はミクさんカラーの彩度高めの青緑色と白色で構成されていました。

 

2/17からオープンしているので、この日は2日めになります。

時間もいつものライブとは違い、遅めのインなので、列はそこまでありませんのですぐ入れました。

 

ここからは大きめの画像で会場内の様子を伝えていきます。

まずはミクさんの説明から。ミクさんを全く知らない人が来場することも考慮してる点はいいですね?クリプトン社が誇る世界の歌姫。

そして、見慣れたKEIさんのミク立ち絵。

 

場内ではArtSticker専用アプリを使って音声ガイドを楽しむことができます。

しかし、いかんせん、操作がやりにくいので少しだけ視聴して使って自分は現物を楽しむことに変更。

 

一年間は有効なので後からでも聞くことができます。

 

『LUKA'S changing room』『MIKU'S changing room』

まず初めの作品がこちら!

ネギトロですねーーありがたや~

ニシイズミユカさんの『LUKA'S changing room』『MIKU'S changing room』

 

ポップな配色かつコントラストある中にキャラクターへの想いが詰め込んである作品だと感じました。

 

音声ガイドの中で詳細を見ることもできます。

1年間の視聴期間が切れたら聴けなくなるので、文字起こししておきますね。

 

歌声合成ソフトという枠を飛び越え、完全無欠のバーチャル・シンガーとして強い光を放ち続ける彼女たちも実は、人間と同じように生活をし、本番直前には密かに緊張をしているかもしれない。そんな思いを巡らせてしまうほど、彼女たちのパフォーマンスからは体温や息吹のようなものを感じました。ステージに立ち完璧なパフォーマンスを披露する完全無欠な「初音ミク」や「巡音ルカ」ではなく、ほんの少し日常に近い控室での姿を想像しながら描きました。

 

まさか控室での様子だとは思いもしませんでした。

作者がどういう目線で描いたのかも見どころの一つですね!

 

 

価格は200えーん☆ではなく198,000円。これがアートのセカイです。

素材はキャンバスにアクリルガッシュで塗られたみたいですね。

繊細な色合いをよく均一に濁りなく塗れてるなーって感心。

自分なんかが評価する立場ではありませんので、ただの通りすがりの感想。

 

初音ミクと仲間』

本秀康初音ミクと仲間』

 

一番衝撃を受けた作品。

なんでこんなに自由に描けるんだって初見で思いました。

画材はオイルとあるので油彩?

 

そして、悠然と佇むミクさんのダイナミックと動物たちの愛らしさ。

ガイドは意外と簡素で動物のように儚く潔い。

 

草原で発声練習をする初音ミクの元に、さまざまな動物が集まってきました。

 

『あの日の初音ミク

寺田克也『あの日の初音ミク

 

デジタルとフィジカルを軽やかに横断し、あまねく時空に同時に存在できる初音ミクダンボールにマーカーで描かれた瞬間。みんなが彼女に出会った「あの日」の出来事。

 

この作品はなんと段ボールを土台にしたキャンバスに作られています。

存在する上での自由な発想というやつですかね。

 

『Stage』

FACE『Stage』

 

ラフさ加減がなんかいい。はみ出した絵の具は溢れ出る感情というものかも。

 

いままで誰も作品にしてこなかった角度で初音ミクを描きたいなと思いこの作品を制作しました。初音ミクのライブを見に行ったときに感じた現実と非現実の奇妙な体験を僕なりに表現してみました。

 

『POP GUARD』

こちらもFACEさんの作品。

お値段は先程のものと比べ跳ね上がります。¥1,210,000

音声ガイドのとぼけたAIの声と異質な作品、そもそも初音ミクなのかという読み語りに思わず笑いました。1影の色合いが個人的には好き。

 

莫大な数の初音ミクが存在する中で誰も見たことがないものが作りたくて、今回このような作品に仕上がりました。ただピンクの布の下に隠れたものが笑っているのか?起こっているのか?泣いているのか?そもそも初音ミクなのか?そうでないのか?…それを決めるのは人それぞれです。

 

『「01」「02」「03」』

JUN OSON『「01」「02」「03」』

 

色んな角度で考えるミクさんが可愛い。髪に埋もれたい。

 

僕の初音ミクに対するイメージは宇宙でした。彼女たちと共に音楽を創作する人は宇宙を作っているのだと思います。そこで彼女の中に宇宙を表現しました。

 

『誰かを救う透明な歌』

下田ひかり『誰かを救う透明な歌』

 

この作品は下のガイドを見たほうが絶対いいです。

まさか、こんなところでクソなが長文と出会うと思いませんでした。

それほど、想いが強いんだと書き起こしてて感じました笑

 

これを読んでから感想がガラリと変わりました。

LOVEや星をあえて、簡易に表現したのは当時のPBBSを再現したかったのかもと。こういう画風の絵を見ると、「あ、絵が好きなんだな」って感じやすい。

 

私は10代の頃に出会ったインターネットの「お絵描き掲示板(Paint BBS)」に絵を描く人間として救われたと感じた経験があります。当時絵に対して劣等感や自己否定でいっぱいだった私は、ネットのPBBSを通して、絵で人と繋がり、交流し、認められる事で、自分自身の創作を取り戻すことができたのです。

 

私がPBBSに出会ってから程なくして初音ミクが誕生しました。動画サイトの隆盛とネットの発展とともに、たくさんの創作者彼女を通して自分の音楽を作り、また、たくさんの絵描きがミクのキャラクターを描きました。ネットを介して広がっていく初音ミクの姿は、そのまま私が愛し、救われたネットの繋がりの姿のようです。

 

初音ミクが生まれてから16年、今でもたくさんの楽曲や、イラストが生み出されていて、きっとそれは誰かの心の支えや救いになっているはずです。

 

今回ミクを描くにあたって、自作のコンセプトを一部ミックスしました。私の作品では、首に希望の象徴として傷の形の光を描きますが、これを音の波形に変えています。また、私の作品で象徴的な「角」は、誰にも言えない心の内が角として生えてきた事を表していますが、今回は、それがミクの歌声になるイメージとして描きました。

 

『Portrait of [UN]reality:Hatsune Miku』

廣瀬祥子『Portrait of [UN]reality:Hatsune Miku』

 

リアル調なミクさん。花に巻き付いたミクさんの髪が彼女に対する執着を感じますね。唇が吸い込まれるような描き方で好きです。

 

初音ミク

彼女には誰も触れる事もできない。その上、彼女は常に姿を変え続ける。しかし、彼女の存在があまりにも大きすぎて、この世界のどこかに実在するのではないかと強く感じることすらあります。だから彼女の肖像画を描いてみる事にしました。

 

絵画の歴史において、表現方法や描くモチーフ、絵を描くという行為の意味合いは時代の変遷とともに変化し続けてきました。絵柄も表現手法もモチーフも自由に選び、誰でも絵を描くことができる。これは現代だからこそできる事で、過去の偉人たちが積み重ねてきた歴史の上に成立しています。

 

この状況はミクの作り出した現代のカルチャーにも少し通じる物があるのではないかと思います。

そんな偉大な彼女に、多大な敬意を込めて油彩で描いた肖像画を贈らさせていただこう思います。

 

普段からボカロ関連のイラストを描かれている方のようです。ニーゴミクさんのイラストが素敵ですね♪

 

www.pixiv.net

 

『Blueprint of the Future Singer[Hatsune Miku Live in Shibuya 2039]』

こちらも廣瀬さんの作品。

ライブ衣装に身を包んだミクさんと背景は綺羅びやかで虹色に光るフィルム?が印象的、そこに凛々しく佇む姿は天使。

 

すごい作品だなーって、何で出来てるの??が最初の印象。

綺麗な線画が羨ましくもあり、素晴らしい。

 

アクリル板、UV印刷、アクリル、UV樹脂、ラメパウダーで制作されてるようで。

オーロラフィルムという透け感のある素材が使われているので、後の展示物が見えていますね~裏板のない額縁も特注のようです。

 

ガイドはポエムのような詩で、こういうところから感性が滲み出ているのだなーって。

 

この作品は、初音ミクのライブで実際に感じた彼女の「存在感」をイメージして制作しました。私の目の前のにいた彼女は普通の人間のような質量を感じさせず、重力すらも感じさせないような異常な「軽やかさ」を持っていました。

 

風が吹いたら風船のようにどこにでも遠くへ飛んでいってしまいそうなくらいに。

 

しかし、私の目の前で馴染みの曲を歌って踊る彼女は幻などではなく、この現実の世界に確かに存在しているということを強く感じさせてくれました。

 

彼女はどこまでも軽やかで、重力すら感じさせない。それゆえに彼女はこの世界のどこにでも瞬時に行くことできる。作り手が望むのならばどんな彼女にもなることができるのだ。そう強く感じました。

 

この作品もタイトルは前に同じなようです。

ですがガイドは別であります。

 

2039年の近未来の渋谷で繰り広げられる、初音ミクのライブをテーマにした作品です。この作品では、未来の渋谷の街全体をステージとして縦横無尽に歌って踊るミクを描きました。「マジカルミライ」を筆頭とした現代のミクのライブにおいては、彼女をはじめとするバーチャル・シンガーたちの魅力を余すところなく表現するため、ありとあらゆる先進的な技術が用いられています。

 

2039年の未来にはきっと、現在の私たちの想像してもみない、未来ならではのステージを見せてくれるのではないでょうか?

 

どんな時代にだって、どんな歌でも歌える、どんな表情だって見せてくれる、唯一無二のシンガー『初音ミク』を感じていただけましたら幸いです。

 

画材:アクリル板にUV印刷×3 塩ビ板にUV印刷、アクリル、UV樹脂、特殊用紙、グリッターパウダーに特注額縁。

 

すごい期間で制作されてたんだろうなって感心。どの時代にもトラスステージは存在するのかー

 

オレが15年後の2039年頃にはもうアラフィフになっている頃だろうが、まだはてなブログは多分書いてると思う。オレが死ぬまでは続けたいと思ってることの一つだから。

 

オレが何をしているかは分からん。

好きなことしていたら本望。

 

『Scene:00001 階段を降りる電子の歌姫』

内田ユイ 『Scene:00001 階段を降りる電子の歌姫』

 

右側にあるのが01。面白い技法を取り入れてるなとファーストインプレッションを感じた。ガイドを聴いて内容を知るとより楽しめます。

 

この作品は、古くからアニメーションの教材として使われてきた、エドワード・マイブリッジの連続写真の1つである。階段を降りる人物像を基にして描いています。かつてのアニメーションでは、膨大な量のセル画が描かれ、それらを連続して撮影することで、ひとつのまとまった運動、さらにはひとつの物語が作られます。

 

私は、そのような運動や物語における大量のセル画は、ひとつの生命における分裂していく細胞のようなものだと考えました。その考えに基づき、このような作品の形態となっています。

 

透明な箱の中で分裂した細胞は培養され、純度のが高まった運動が新たな物語へと進んでいくかもしれません。今回その物語の鍵を電子の歌姫に握ってもらいました。

折りたたまれたフィルムもまた凄し。値段が気になったので見ましたが、150万ほどです。場内の作品の中では一番センシティブかも笑

 

左側は『Scene:000025 歌う彼女Ⅱ』

真ん中が『Scene:000024 歌う彼女Ⅰ』

 

この作品は、彼女にとって自然な形である、歌を歌っているバーチャル・シンガーとしての姿を描いています。実際に初音ミクのライブを体感し、歌声合成ソフトウェアとして作られた存在が、何故これほどまでに生命力を持ち、人々を魅了しているのか?生命の定義とは何か?ということを考えました。

『M』

仲衿香「M」

 

アクリルでガシガシ塗られてて好き。言い方は悪いかもしれませんが乱雑×尊さといった印象、相反するものがぶつかっている気がしました。こんな使い方出来るんだって素直に驚いた。

 

今、絵の前にある記号を日記のように切り取り、絵画に落とし込んでいます。日々の中で目まぐるしく新しい流行、建物、技術、表現方法が誕生していますが、その一方で衰退していくもの、なくなっていく物事があります。

 

目の前に当たり前にある物事は、いつの日にか当たり前では無くなる。失ってからその物事の価値に気づく場合もあるだろうし、はたまた完全に忘れ去られてしまうかもしれません。

 

現代において非常にアイコニックな”初音ミク

という存在ですが、例えば百年後、この”初音ミク”の作品はどういう見え方の変化をしているのでしょうか。

 

『「MIKU01」「MIKU02」』

後智仁 「MIKU01」「MIKU02」

左側にあるグラフィックデザインが後さんのものです。右は先程の仲さんのもの。

 

近くで見ると、質感がいい。オレの手が作品に映り込んで一部と化してますね。

感想は、「あ、ミクさんだ!」って素直に直感的に思える作品だと思います。

 

値段はどちらも250万らしいです。ちなみに隣並んでるMは75万と200万です。。。

値段うんぬん、単純に「なんかすごいな」ぐらいの湧き出た感覚で作品を自分は見てますが。

 

有機的な曲線上の点を減らすこととによる直線化が起こす絵の崩壊とその段階」。僕がこれまで影響を受けたキャラクターや広告、ピンナップなど具体的で完成されたイメージの持つ具体的な意味や役割を曖昧にし、基とは違う役割を持つイメージを作るというコンセプトで作品を作り続けています。今回は、日本を代表とするキャラクター初音ミクさんの抽象化に取り組みました。

 

『Untitled』 

河村康輔さんの作品?今回のメインビジュアルですが、なぜかガイドには載っていない、、なので?としています。

 

人とは違った撮り方をしたいと思いきった斜めからのショットで。あとから正面も撮っておけばと後悔。。現物は実際に行って堪能してくれ。おーってなること間違いなし。

 

会場の最後のあたりで飾られてるミクさん。

シュレッダー・コラージュ技法がアート感を加速させる。

01がズレてMに見えるのもエモいかも。

 

『CU2314- 初音ミクになった日/Ⅰ』

北川宏人 「CU2314- 初音ミクになった日/Ⅰ」「CU2315- 初音ミクになった日/Ⅱ」「CU2316- 初音ミクになった日/Ⅲ」「CU2317- 初音ミクになった日/Ⅳ」

 

それぞれに2314~2317と個体番号割り振らていて面白い。SCPみたい。

材料はセラミック 釉薬(ゆうやく) グレーズと聞き慣れない単語が。

調べてみたら、陶芸でよく使われるもののようです。

 

感想としては、夜中に見たくない笑。それ程リアル顔ということ。表情は俯いて怖いんだけど、女の子っぽさが伝わってきます。怖がってるけど、前を向く。それは作者のコメントでもよく表れています。どうでもいいですが、生え際フェチ。

 

変身願望は、誰もが抱く可能性がありかもしれません。昭和のアニメや特撮を振り返れば、”変身もの”がいかに多かったかがよく分かります。子供の頃に、単に”変身ベルト”を腰に巻くだけで、少し強くなったような気分になり、高揚感を覚えたことを思い出します。

 

他者に扮して人前に出ること。それは単なる表面的な変化だけでなく、内面に複雑な心情が交錯していると感じます。優越感や劣等感、羞恥心を乗り越えて得られる高揚感など、いつものように少しだけ強くなれたり、理想の自分に近づけたりといった様々な感情が入り混じります。にちじょうのなかにで逃避することや、自らに挑戦することなど、個々の感情の過程があっての行為です。

 

私は焼き物を素材にして人物の彫刻を制作しています。この度はこうした感情を抱きながら、初音ミクに憧れ、初音ミクに返信した少女たちの像を制作しました。

 

初音ミクⅠ Ⅱ Ⅲ』

星山耕太郎 「初音ミク Ⅰ」

 

狙ってるかどうかは定かではないですが、グリッドが逆にいい味出してるなーって。かっこいい!!

 

この作品は「多様な表現を受け入れる器」をイメージして描きました。これは初音ミクに対する第一印象であり、ミクを描きたいと思った動機でもあります。

 

星山耕太郎 「初音ミク Ⅱ」

 

先程とは少しテイストを変えてきましたね。

ミクさんの眼をかなり複雑に抽象化した感じ。眼というのは絵にとっていちばん重要なところと言っても過言ではないので、これに至るに当たって相当悩んだのではと。。

 

浅葱色か~青緑って最初に書きましたが、たしかにネギだからそうですよね笑

知識不足でした。

 

実を言うと、僕は歌声合成ソフトウェア以外の初音ミクをほとんど知りませんでした。そんな初心者に何が描けるのか。浅葱色の画像検索結果をひたすらスクロールしながらあれこれ考えていた矢先、ミクを体験する機会をいただきました。この作品はイベント「マジカルミライ2023」での体験から着想を得て描いたものです。

 

星山耕太郎 「初音ミク Ⅲ」

 

愛らしい表情を浮かべ、ライブの中に漂うミクさんを表現したかのような作品。マジミラ2023に行かれたようで、、ある意味、ライブ同志ですね。

 

イベント「マジカルミライ2023」を通じて感じたことは、初音ミクが、それを求める人々の希望によって構成されている存在だということ。この作品は、逆に、ミクをMRIのごとく解体していくことで、その希望にまで還元しようと試みた作品です。

 

全体でみると、圧巻ですね~私を見て感半端ないって。

あまり知らなかったと言っていましたが、ミクさんを研究してきたのがよく分かります。

 

『Lights』

江口綾音 「Lights」

他の方の作品も写ってますが、光り輝くギターを持ったミクさんの作品ですね。

創造性にとんでいて、千手観音のような神のような存在がご降臨してくようなイメージ。

 

楽器が出来なくとも、歌唱に自信が無くとも、「音楽を作りたい人」を救済する光。偶像は数多の人の手によって人格を得て姿を変じ、無数の物語を作り出していく。

 

近くで見ると、なお凄さが分かります。油彩で塗られてるようですが、キャンバスの凸凹とした質感がより完成度を高めてる気がします。

 

『電子の海 Electronic ocean』

こちらも江口さんの作品。

 

特徴的なのが、油彩だけど、でこぼことした技法?が使われていること。ここだけ塗り固めているのかな?流れる川の流線もとても綺麗です。こういうのは二度と同じものは出来ないのでそれだけでも価値があがります。クマもかわいい♪

 

現在、初音ミクを使った楽曲は10万曲以上あるそうだ。ネットに上がっているファンアートも数えることが出来ないほどの数。ネットの大海原には確実に観測できる「初音ミク」という海域があり、そこから流れてくる面白かったり、うっとなる漂流物との得難い出会いを繰り返している。

 

『Portrait of dazzle MH-01 02 03』

松山しげき 

左から番号順に配置されてます。このエリアはすごく異様な雰囲気。絵だけ違うジャンルだとこうも違うんですねー

 

髪から伸びる白いグラフィックがツインテールに見えなくもない。

 

2020年から制作している作品《Portrait of dazzle》の初音ミクVer.です。作品《Portrait of dazzle》シリーズは、SNSなどインターネット上にアップロードされているセルフィーから「目」だけを正確にトレースし、肖像の輪郭はモデルにした実際の人物の人種や性別、髪型、体型などを全く別の人間に描き変えることで、インターネットの匿名性や情報の不確かさを表現した「現代人の肖像画」です。

 

今回コラボレーションのお話を頂き、物理的には存在しないキャラクターである初音ミクというバーチャル・シンガーの「中の人(作り手)によって変わる」という特性に、私の作品との親和性みたいなものを感じ、初音ミクVer.として象徴的なカラーとアイコン化したツインテールで《Portrait of dazzle》の新作を描きました。

 

確かに、目だけすごく忠実に生きてる感が伝わってきます。

それ以外は平坦な二次元なので、なんかすごいなって。こんなキャラが街中にいたら渋谷はパニックです笑

 

Narcissus Stares into th Water

Narcissus Stares into th Water/Miku Hatsune Ver.-Collaboration by Ground Y-

Xでも話題になっていた440万の作品。先程の顔の肖像を具現化したもの?

 

まずはガイドを見ましょう。

 

ギリシャ神話に登場する青年ナルキッソスは、水面に映る自分の姿のあまりの美しさに目を離すことができなくなり、最後には命を落としてしまうという人物です。ナルキッソスが夢中になる「水面に映る自分の姿」とは、目では見えるが手で触れることの出来ないイメージで、実体のない情報だけの存在です。神話の中でナルキッソスが水面に映る自分から目が離せなくなってしまうのは女神ネメシスによる呪いのせですが、現代に生きる私たちもまたナルキッソスの呪いの様に、スマートフォンの画面に映る大量の情報に夢中になり、時にはそれは生活に支障をきたす程に時間を浪費してしまう事があります。

 

特にここ数年はパンデミックによる外出自粛や在宅勤務の影響により、世界中でアプリの使用時間が大幅に増加していて、世界12カ国以上の30代までの世代で1日平均4-5時間スマートフォンを使用しているという調査結果が報告されています。

 

2023年現在ではパンデミックの影響が薄れているにも関わらず、「Instagram」「tiktok」「Facebook」等のSNSアプリを中心に使用時間は依然として増加傾向にあるそうです。

 

私自身も特に用事も無くスマートフォンを手に取り、SNSなどを眺めて気付いたら随分と時間が経っていて…という無駄な時間を過ごしてしまう事がよくあります。スマートフォンを見ているからといってナルキッソスの様に命を落としてしまうわけえはありませんが、長いこと水面から目を離せずに結局そのまま死んでしまったナルキッソスの物語も、現代人のスマートフォンの使用時間を考えるとあながち関係ない話でもないかもしれません。

 

だとすれば、いったいどうしたら水面に夢中になっているナルキッソスの顔を上げる事が出来るのでしょうか?彼が水面を見続けるのは呪いの力なので、自らこれに抗うのは到底不可能な事ですし、他者が何をしようと彼の目の前に水面がある限り結局ナルキッソスは水面を見続けるのかもしれません。

 

長文失礼しますの声が聞こえてきそうですね笑

これを会場で聴く気には面倒くさがり屋の私はなれません。

 

この作品は松山さんとYohji Yamamotoさんが展開するファッションブランドのGround Y.とのコラボ作品。名前だけは聞いたことありますが、実際に何をしているかは私もよく知りません。服を見た感じ、黒系かつイカツイ?感じなブランドだなーって。

 

それよりもナルキッソスミクさんの説明です。

本体:FRP 鉄 ウレタン塗装

衣装:綿 毛 麻 レーヨン ポリエステル ナイロン アセテートなど

 

色々と使われてますね!上部のアングルでの撮影。

水面が見えてきましたか?白の髪えっちぃ……背徳感。

麻でギリシャの草原のようなものが目に浮かんできました。この時代にこのような白黒のものが存在したら即座、神様扱いでしょうね。

 

流石に高額な物なので警備員さん常駐です。ある意味羨ましい。選ばれし者。

 

ミニナルキッソスミクさんも展示されてます。なんか可愛い♡

このくっついてる様、叡智ですね。

 

『WANNA BE REAL』

山口真人  『WANNA BE REAL*CF』『WANNA BE REAL』『WANNA BE REAL*TC ED 1/1』『WANNA BE REAL*CF*TC ED 1/1』左から順になってます。

 

似ているようで少し違う。CFがCAMOUFLAGE。TCがTrading Cardの略っぽい。

やっぱり、どの作品でも思うのが、キレイな壁にセットされるとそれだけで存在が増しますよね。作者一人で壁一面使えるって贅沢~

 

この画像は一番右ですが、私は色があるのを好むので一番左のCFですね。

価格は200万~☆色無しも甲乙つけがたい。

本当に丁寧にアクリルで塗られてます。

 

ガイドはものすごく作者の想いが積められてます。

 

この作品は以前自分が初音ミクを用いて制作した音楽につけたタイトルでもあります。歌詞の中で、ミクが人間の世界を知ろうと思ってインターネットを徘徊しているところから始まります。ミクはその中である曲に出会います。それがシェリル・リンの「Got to be real」という曲でした。「Got to be real」では女性の恋が現実に向かっていく様子が描かれています。

 

ミクは現実の世界で起きることに憧れを抱き、インターネット上のあらゆる情報を検索し、それらをマッシュアップしながら「現実になりたい」と思うようになります。しかしながらミクは自分がただのデジタルソフトで、自分が言ってしまいえばデジタルの値でしかないことに気づくのです。ディスプレイの中の限られた解像度とリフレッシュレート中でミクは自分の感情を葛藤させながらずっと「現実になりたい」と思っていたのです。

 

絵画作品ではこの世界観のミクのイメージを描きながら、僕の作風にあるような、もう少し大人になってスタイリッシュなミクがスマートフォンをもって自撮りをしているイメージを描きました。絵画は4作品があり、大きな作品2点では街のストリートのイメージとカモフラージュのバージョン、そして僕のトレーディングカードをシミュレーションペインティングをした2点を展開しています。

 

退場

アイキャッチで使用した写真ですね。

河村さんの複製原画。

 

お値段は直筆サイン入りで88,000円。

確かに飾りたい。ねんどろいど換算で8体分ぐらいですかね。

 

サイネージかっこよすぎだろ、、、

今の時刻は16:26分なので滞在時間は25分ぐらい。もう少しいたかったかなー

 

このミクさんもなかなか。自分はデフォルメチックな作品ももちろん好き。

結論、アートの世界はよくわからん笑

 

このブログみてくれた人限定。

会場に設置されてたパネルのQRコード入り載せておきますね。

私は応募しました!当たりますように!!

でも、ちゃんと会場には足を運んでくださいね。

 

物販エリア

物販は5Fですが、展示エリアは4Fです。本当に間違いやすし、分かりにくい場所に設置されてるので注意。

 

既に売り切れてるものもありますが、パシャリとな。

 

額縁職人さんのようです。

多喜博子さん。

 

こんな職業があるんだーって驚きました。

デザインは薔薇のとげのみたいでイカツイ!!

 

 

お待ちかねの戦利品

クリアファイルやアートちゃん(オレ命名)グッズやらを買いましたー

 

総計は7,500円ぐらい。ぼちぼちでんな。

このコースターはお菓子の特典。

 

Xにも載せましたが可愛いけど、味は普通です。

 

チラシと来場者限定の先着缶バッジ!!中央の小さい方。

 

あとがき

あっという間に時は過ぎましたが、良い時間は過ごせたと思います。

これだけの作品をたった1000円前後で見れるならコスパ最高です!

 

オークションも開催されてるようなのでお金に余裕がある方はぜひ。

以上、めめのアートレビューブログでした。

文字起こしすることで、より制作者がどういう心境で制作したのかが少しだけ分かったような気がしました。

 

無駄に10000文字超えてるという…

引用文が大半だけども。それでも全部ノーパソ手打ち。

見るのは一瞬、書くのは一生。

 

この記事を読んで行ってくれる方が一人でもいたら書いた甲斐があります。

 

ではまた、ばいばい。SAYO☆NARA

 

www.mbok.jp